日本、再探紀

日本の魅力を再び、探していくブログです。

2013.08.11 奈良県奈良市八条〜奈良県奈良市内侍原町

この旅において、今まで経験したことのなかったことのひとつに、ゲストハウスへの宿泊ということがございます。




ゲストハウスとは、ドミトリー (共同寝室)や共同の水周りを用いて、ホテルや民宿よりも安価な価格を目的とした宿泊施設です。


個室で区切られていることはほとんどなく、最低限のプライベートのみ確保されている、主にバックパッカーなどの旅人向けに展開されている宿なのですが、そのコスト的メリットに加え、他宿泊者との交流という点もゲストハウスの特徴でといえるようです。




外国ではポピュラーな宿泊として確立しているゲストハウス。

そのことも影響してか比較的外国宿泊客が多いことも特徴で、東京・大阪などの都市部の他に、京都や奈良などの著名な観光地にも特に多く点在しております。



意外と早めの予約をしないと(特にシーズンは1ヶ月前でも難しいところも) 取れないこともあるのですが、前述のとおり都市部での宿泊の難しさの一つの、価格面を補うとても重宝した宿泊方法ですので、近郊にあるところはお世話になったものです。



今回も奈良市内にあります、高天ゲストハウスにお邪魔しました。



このゲストハウスは、近鉄奈良駅徒歩県内の好立地ですので、奈良市内観光であればほぼすべてを網羅することができます。

幸いにして、訪問時は なら燈花会 という夏の催しがなされていたので、今夜に伺うこととしました。



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街中のいたるところで灯されております、小さな蝋燭を囲った燈は、夕刻も過ぎ暗くなっていくほどにその姿をぼんやりと露わにしていきます。


人口的な光とは異なる柔らかな蝋燭の灯りは、夜の奈良の街を現代からゆっくりと引き離しているよう。



かつてから奈良では火を用いて神仏に祈りを捧げた行事がありまして、春日大社万灯籠、東大寺修二会、興福寺薪御能とそれぞれ呼ばれるそうですが、それらは全て、神仏に対するものでした。



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なら燈花会というのは、すべての人々へ向けた幸福と平和の祈り、一人一燈がおおきな特徴といえます。



燈が、誰でも買って、灯すことができるんですね。




無数にある燈の一つ一つには、それぞれ一人一人が、それぞれの想う人々へ向けた大切な想いがあるようです。


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いやいや、日本の夏やで。





そう風流な日本の夏を感じるのは、純日本人だけではないようで、同じく多数の外国人観光客もそう感じていたようです。




その中の一人、フランスからやってきたロイス君は、冒頭のゲストハウスより知り合った日本大好き学生でした。

気付けば5時間ぐらい、他の宿泊されている方とも片言の英語でおしゃべりしていましたが、いやいやこれがゲストハウスの良いところなんだとその時感じましたね。


最後は似顔絵を描いて渡したりしましたが、ロイス君にとって楽しい滞在になったでしょうか。

旅をすると、旅をする者を迎える側としても、楽しく過ごしてもらうよう配慮するようになりますね。



2年後、フランスで会いましょう!


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想いを、燈に込めまして。


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再探七十六日目
再探できた都道府県 32 [残り 15]
移動距離10km [計 8,710km]
出費 ¥3,100 [計 ¥423,600]
(内訳)
・食事代…¥1,100 [計 ¥115,100]
・入浴・宿泊・キャンプ場代…¥2,000 [計 ¥97,900]
・ガソリン代…¥0 [計 ¥51,700]
・衣服・洗濯代…¥0 [計 ¥9.000]
・日用品・雑貨代…¥0 [計 ¥44,600]
・バイク修理・用品代…¥0 [計 ¥41,900]
・レジャー施設使用料…¥0 [計 ¥8,300]
・画材代…¥0 [計 ¥5,900]
・その他…¥0 [計 ¥14,100]
※ 十円以下四捨五入