日本、再探紀

日本の魅力を再び、探していくブログです。

2013.09.08 北海道富良野市〜北海道上川郡

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富良野。




この名を聞いて反応する方は40代〜の方だと予想します。

この世代、実は1980年代より始まりましたドラマ、北の国からドンピシャ世代。

何を隠そう、この富良野という土地はその舞台となった土地なんです!




各駅やお土産コーナーでは、あーあーーあああああーーあーーとあの有名ソングが常に鳴り響いております。

逆に従業員目線だとお魚天国症候群にならないかと心配でなりません。




さて、話は戻りますが、残念ながら僕はまだ20代で、その世代とやらは範疇に及びないわけです。

撮影ロケ場所や北の国から資料館など、富良野駅周辺にはファン垂涎のスポットが盛りだくさんなわけですが、華麗にスル〜しました。




それよりもさらに古く、富良野という土地の印象を印象付けましたものがございます。




そう、ラベンダーですね。

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原産地を南フランスとするこの花は、1897年の北海道国有未開地処分法が制定され、本州から北海道へ移民する人々が増えてくると、富良野他北海道各地で徐々に栽培されるようになります。

その美しい紫色が放つこの世のものとは思えない光景は、見るものの心に強力な印象を残しました。





富田 徳馬もその一人。



かの富田ファームの創始者です。

富田氏は、始めてラベンダー畑を見た21歳の夏のある日、そのときの印象をこう述べております。


「そのあまりの現実離れした美しさに、しばし呆然とし、その強烈な印象に圧倒され、あわや倒れてしまわないかと必死で足に力をいれて立っていた。」(概訳)


富田 徳馬は、1950年頃のその日を機に、ラベンダーの栽培を富田家は家族総手で始めることとなるのです。

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主に香料の原料としたラベンダー栽培は、一時は富良野を主体に北海道全域までラベンダー畑が増え、最盛を迎えます。



しかし、そこから輸入法の改定から安価なラベンダーが輸入されるようになり、国産ラベンダーの生産は、北海道全域であった生産量が富田ファーム他数件にまで縮小を余儀無くされましたが、富田一家は過去のラベンダーへの想いを胸に生産を続けます。



そして、国鉄のポスターにその写真が掲載されたことをきっかけに、ラベンダーの香料として、だけではなく、ラベンダー畑そのものの美しさを見に訪れる人々がふえるようになりました。

そんな折、ドラマ北の国からが放映開始、一躍ラベンダー畑の認知度を全国区にまで広がります。




そして現代の、富良野を代表する観光地となったのです。

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その土地の歴史って、いいですね。

博物館、民俗資料館などに行くと、どのような人間がどのようにして土地を育んでいったのかがわかります。

ふと何気なく見た風景に、だからこうなのか!という答えを、その土地に見出してくれるので、勉強になりますし楽しいです。





富良野は、ラベンダーに魅せられた男の街でした。

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(ちなみに、ラベンダーの満開時期は6月〜遅くても8月初頭なんて言えない)

(でも、温室で、冬でも咲いてっから!)




キャンプ場、グリーンパークぴっぷにてお休み!




再探八十一日目
再探できた都道府県 33 [残り 14]
移動距離 180km [計 9,090km]
出費 ¥4,000 [計 ¥458,200]
(内訳)
・食事代…¥1,400 [計 ¥121,000]
・入浴・宿泊・キャンプ場代…¥700 [計 ¥99,700]
・ガソリン代…¥1,600 [計 ¥55,000]
・衣服・洗濯代…¥0 [計 ¥9.000]
・日用品・雑貨代…¥300 [計 ¥44,900]
・バイク修理・用品代…¥0 [計 ¥46,100]
・レジャー施設使用料…¥0 [計 ¥8,800]
・画材代…¥0 [計 ¥5,900]
・フェリー移動費…¥0 [計 ¥18,700]
・その他…¥0 [計 ¥14,100]
※ 十円以下四捨五入