2013.09.13 北海道斜里郡斜里町ウトロ〜北海道根室市
日本を周るという行為を行うと、その土地土地の郷土や風土、文化、自然などの差異を感じ、楽しむようになります。
しかしその土地にある唯一無二の価値は、いずれ過去の日本城のように焼失してしまったり、あるいは開拓によって、時代の流れと共に消え去ってしまうこともあります。
その貴重な価値を公的に世界規模で定め、保護しようと取り決めを行ったのがユネスコ。
その登録称は世界遺産と呼ばれ、それは公的に価値あるものと定まることとなります。
その国の価値観だけではなく、世界からの目線を通した上で価値のあるもの、だけがその登録を許諾できることがミソですね。
やはりインパクトがありますし、国としてもグローバル規模での認定なので予算も出ると思いますから、その土地の経済効果も生まれることでしょう。
前置きが長くなりましたが、その世界遺産に2005年、自然遺産という形で登録されましたのが現在 (2013.09.13)、北海道でただ一つの世界遺産、知床半島です。
オホーツク海から辿り着く流氷によってもたらす稀有な食物連鎖と、極近世まで人による開墾がなく、ほぼ原生林として現存がされたことなどが登録の要因となったとのことですが、本日はここへ行きました。
その中でも唯一、知床自然を間近で感じることのできる知床五湖へ行きます。
ちなみに現在、知床半島の最東部、知床岬には行くことはできません。道がないので。
そもそも岬から20kmは全くの未開拓地です。
過去、徒歩にて岬まで行くことは出来たようですが、世界遺産登録後は自粛するようアナウンスされております。
ただまーヒグマめちゃくちゃいるんで。危ねえことこの上なし。
世界遺産区域になりました知床国立公園は日本の他の国立公園とは雰囲気が異なり、海外の先進的な国立公園の雰囲気。
どういうことかと申しますと、区域内に入りますには事前に動物や自然との関わりについてのレクチャーを受けないといけないのです。
海外でいうパークレンジャーのような方が駐在されているんですね。
先ほどのヒグマがめちゃくちゃいるというのは冗談でもなく、知床半島には約2,000頭のヒグマが生息しております。
知床半島の約1,000平方キロメートルに対して、約2,000頭。
これって本当にすごいことで、計算してみますと東京都の面積が約2,000平方キロメートルなので比率換算して約4,000数です。
実は都内のセブンイレブンとローソンの店舗数を合わせると、こちらも約4,000店になるんですね。
つまりわかりやすくいうと都内のセブンイレブンとローソンが全てヒグマになるぐらいの比率ってことです。
やばい、東京、大パニック。
なので、特にヒグマに対する接し方は何度も何度も注意され、ようやく唯一知床の地を踏むことができる知床五湖の遊歩道へ入れることができます。
簡易的な敷き板。
これあかんやつや。
比較的人間の活動域に近いとはいえ、月に40件はヒグマの目撃情報が出るそうです。
特にここ三湖が最も頻度が高いそう。
行くまでの道中、本来であれば取り除くであろうこのような石も残すところを見ると、できるだけ人間の手を入れないでおく、という思いを感じ取れます。
一番大きい二湖。
一湖を最後に、ぐるっと周回します約3kmのコースは終わります。
運良くヒグマには出会わなかったですが、いかにも奥にいそうな感じがプンプンしまして、一度株に向って本気でビビったりしてました。
本当に、面白い体験。
北海道に来た甲斐がありました。
限定ソフトクリームでお疲れ!
宿泊 鈴木食堂
再探八十六日目
再探できた都道府県 33 [残り 14]
移動距離 210km [計 9,750km]
出費 ¥4,800 [計 ¥485,400]
(内訳)
・食事代…¥2,100 [計 ¥130,200]
・入浴・宿泊・キャンプ場代…¥600 [計 ¥102,100]
・ガソリン代…¥1,700 [計 ¥60,400]
・衣服・洗濯代…¥0 [計 ¥9.000]
・日用品・雑貨代…¥0 [計 ¥46,500]
・バイク修理・用品代…¥0 [計 ¥46,100]
・レジャー施設使用料…¥400 [計 ¥11,200]
・画材代…¥0 [計 ¥5,900]
・フェリー移動費…¥0 [計 ¥18,700]
・その他…¥0 [計 ¥14,600]
※ 十円以下四捨五入