「ナーラの滝」西表島、生活記
ナーラの滝。
仲良川上流に位置する滝で、マヤグスクの滝と同じように幻の滝と称されます。
西部のツアー業者によっては遊覧船で上流桟橋部までくることもできるので、トレッキングさえ乗り切ればそこまで敷居は高くない滝です。
ちなみにトレッキングは30分程度。
途中で沢を渡るものの、とても丁寧に岩が削ってあるため、サワーシューズであれば問題なし!
ただ、僕はナーラの滝はカヤックとセットのものだと思っております。
なにを隠そう、カヤックを掛け合わせると、ツアーの難易度はとたんに跳ね上がるのですね。
白浜港からひたすら遡上、なんと片道約2時間ほど漕いで漕いで漕ぎまくり、あげく「何でこんなことをしているのだろう…?」と自問自答を始めるぐらいに自分を追い詰めるほど漕いでから滝をみたほうがより楽しめます。
ただ基本的にはカヤック経験者が前提、または体力に自信がある方などという条件が多い、少し構えてしまうツアーでしょうか。
一度、ピナイサーラの滝などでカヤックをしてから、ステップアップでやってみるといいかも!
まるでドゥカティのような高揚感と達成感、そして遊び心を持つナーラの滝。
ここからはその魅力に迫りましょう!
ナーラの滝の魅力はなんといっても滝壺!!
その規模は沖縄県で最も落差があるピナイサーラをも凌駕し、到着したときのド疲労を癒すためにあるような癒しの滝壺は、さあ飛び込んでいらっしゃい…というような母君のごとく甘く優しい声が聞こえてくるでしょう。
ギラギラ太陽にやられた、ドロと汗がいっしょくたになった身体で、全力ダッシュ→!
ああ、いいですねえ、また行きたくなります。
そして、帰りもあるよ?という現実に戻され、クタクタにクタクタを塗り重ねながら帰ってくる…そんな感じの滝ですね。
道中には浦内川、仲間川と続き3番目に長い川ですから、マングローブが目の前いっぱいに広がり、干潮で出てくるシオマネキやジャングルから覗くイノシシの親子、木から木へと飛び移るカワセミなど多様性に富んだとても楽しい川。
トレッキング・パドリング時も余裕があればそういう西表島らしさも感じると、もうナーラの滝マスター!ですね。
西表島のメジャールートはよしよしと、もう少しディープな西表島の扉を開けたい方は是非!