日本、再探紀

日本の魅力を再び、探していくブログです。

「マヤグスクの滝」 西表、生活紀

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マヤグスクの滝。

それは西表島裏番的な位置を有している滝で、ピナイサーラやマリゥドゥ・カンピレーの滝という西表島ではメジャーな滝を堪能した方が、「実は…」という紹介を受けてその存在を知ることとなる滝なんです。


その存在感はまさにバイクでいうビューエル。ハーレーは知っててもビューエルを知ってる方は極端に少なくなるように、マヤグスクの滝はそのような存在を示しています。

そして僕がビューエルと揶揄するもうひとつの理由が、初心者お断りという側面。
おそらく、初めて西表島に観光で来島し、この滝に行かれる方、というのはいないでしょう。
それは何故かと申しますと、なんてったって最高に険しい滝なんですね。

ここで地図をご覧下さい。

真ん中でしょう?

この自然たっぷり西表島、真ん中なんてのはそれは大層ご立派な場所にありますことで、ここへ行くにはジャングルの植物や鳥のせせらぎ、そしてルート途中で出くわすマリゥドゥ・カンピレーの滝なんかを無視して、ひたすらハイペースでルートを歩かなければならないのです。

というのも、浦内川の上流にありますからまずは遊覧船で遡上していくのですが、遊覧船ももちろん運行時間がありますので、それまでに帰って来ないと西表島で一夜を過ごさないと行けないのですね。

競歩に近いような速度で、遊覧船の最上流から歩いて、はやくても3時間ほどでしょう。
滝でゆったりランチ☆なんてしたくば相当に頑張らないといけないです。

ただ、やはりそこまでの苦労を十二分に報えてくれる、美しい滝なのは自信を持っていえますので、体力が有り余っているソルジャー的冒険者は、マヤグスクの滝という軌跡をその冒険譚のひとつに刻んでみてください。

ちなみに、僕が行ったときは西表島は島内の水不足が顕著にありまして、時間断水もあったほどでしたから、あまり迫力はなかったです…
が、水面がプールになって穏やかでしたので、鏡面のように滝が写っている情景は、それはそれでなんとも味があって乙なものでした。

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また、自分のカヌーで浦内川を遡上して行きましたが、そうなるとさらに体力的にはしんどくなります。
しかし、時間的制約は少し緩和されますので、ゆっくり滝を楽しみたい方はそれもおすすめなので検討してみてください。なお、トレッキングとカヌー合わせて往復25kmほどです。

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(※初めてカヌー乗る方、普段運動しない方は極めておすすめしません!おろか、遊覧船利用でも経験乏しいとツアー業者は断ることが多いです。
まずは易しいルートを制覇してから、ここ行けました!と伝えてみてください!単独はだめ!ガイドは要同伴です!)